受賞者インタビュー

第一回モーニングスター大賞 受賞者インタビュー

第一回モーニングスター大賞で受賞された作家様4名にあれこれ色々聞いてみました。
第二回に応募される方必見の内容となっておりますので、ぜひご覧ください。

第一回受賞作家様 一覧

  1. 灯台
  2. 餅々ころっけ
  3. 山路こいし
  4. 編乃肌

受賞者インタビューNo2 受賞 餅々ころっけ様


【必中の投擲士
~石ころ投げて聖女様助けたった!~】
第一回モーニングスター大賞、受賞おめでとうございます。書籍作家となって大きな変化はありましたか?
この度は私の作品を、名誉ある受賞作として選んでいただきありがとうございます。
小説を執筆し投稿していたこと自体、受賞後も暫くは誰にも言わず秘密にしておりました。
ですが意を決して家族に報告をしてからというもの、一気に親族中に広まってしまいまして……。
自分ですら実感がないというのに、作家先生などと親族の方に囃し立てられ、とても困惑させられました。
簡単な自己紹介と作品の紹介をお願い致します。
では改めまして、『必中の投擲士』作者である餅々ころっけでございます。
本作を大雑把に紹介しますと、子供の頃から石ころを投げていた少年が、大成した投擲技術を武器に聖女様と旅をするお話になります。
聖女様はお忍びで各地を巡礼中、異教の神を復活させるための供物としてその身を狙われ、今まさに襲われている最中で現れたのが主人公です。
序盤は彼女を安全な場所まで送り届ける、といった内容で物語が進行していきます。
魔物や亜人族にスキルといった、よくあるゲーム的なファンタジー要素を多分に取り入れております。
私自身がその筋のジャンルを好んでおり、嗜好を同じくする方々に楽しんでいただければ幸いです。
文章を執筆しようと思ったきっかけはなんですか。
暇を多分に持て余している時期がありまして、そのときにコミカライズされていた「転生したらスライムだった件」と「盾の勇者の成り上がり」に出会ったのがきっかけになります。
読み終えたあと続きが気になり、調べてみたところ小説家になろう様へと辿りつきました。
そこから人気作品を読み漁っているうちに触発され、「自分も書いてみよう」と創作意欲が湧き、軽い気持ちで執筆を始めたのです。
モーニングスター大賞に応募しようと思ったきっかけはなんですか。
ツイッター等で話題となっていたので、私もここぞとばかりに応募しました。
簡単かつ気軽に参加できたのも、大きな要因です。
受賞するまでの投稿歴を教えてください。
処女作となる未完の長編を一作(現在更新が止まっておりますが……)、短編を一作、小説家になろう様にて投稿しました。
まったくの一から手探りで始めたので、最初の頃と比べそれなりには上達したのではないかな、と思っております。
受賞の知らせを聞いた時のお気持ちをお聞かせください。
嬉しさと興奮から、心臓が張り裂けそうなほど昂ぶりました。
咄嗟に左胸を押さえ、脈打つ鼓動がはっきりと感じられたくらいです。
その日一日はずっとどこか夢見心地のような、非現実的にしか思えなかったですね。
その受賞作についてですが、アイデアは何から着想を得たのでしょうか。
主人公の職業を「○○士」といった感じで、文字をあれこれと頭の中であてはめていき、ふと浮かんだのが投擲士でした。
風変わりな設定をと考えていましたので、これでもないくらいに自分の琴線に触れた単語だったのです。
王道な内容にする予定でしたので、あとはもう思いつく限りのベタな設定を盛り込みました。
受賞作を書く際に心がけていたこと、工夫したことなどあればお聞かせください。
とにかく王道物、俗に言うテンプレ的な作品に挑戦してみよう、との意気込みから始めました。
あとは過去作から得た経験を生かし、始まりの一話に時間をかけて注力し、最初の段階から物語にある程度動きを出すことを意識していましたね。
作品の一番の見どころをお聞かせください。
主人公が剣を振るうのではなく、主に石を投げて戦うところでしょうか。
一風変わった戦闘スタイルをしており、銃や弓を用いない狙撃手みたくなっております。
また、登場キャラたちも個性豊かに、特にヒロインたちは可愛く表現できた自信があります。
応募した後、各選考段階で結果を待っている間はどんなお気持ちでしたか。
一次選考前はただ応募しただけですし、駄目でもともとの精神でおりました。
一次選考後は自分の作品が評価されたのだと感じ、それだけで嬉しかったです。
ですが徐々に選考段階が進むにつれ、不安と緊張で押し潰されそうでしたね。
私は小心者ゆえ、プレッシャーに負けぬよう踏ん張る日々でした。
第二回のコンテストに期待しているもの、読みたい作品などはございますか。
第一回ではファンタジー賞が空席となっておりました。
なので続く第二回では、この席に受賞作が現れてほしいですね。
ファンタジー賞を冠した受賞作品を、是非とも読みたいです。
第一回受賞者として第二回に参加される方にアドバイスをお願いします。
応募要項さえ満たしていれば、参加費なんかは必要ありません。
応募するのに時間はかかりませんし、一種のお祭りだと思って気楽に加わっちゃえばいいです。
あと私自身がそうでなかったので言えるのですが、仲の良い方で、それもできればネット上ではなく身近な方で相談できる人がいれば、いろいろと心強いはずです。
自分ひとりだと、どうしても悪い方向に考えてしまいますからね。
技術的な観点で執筆時に気を付けた方が良いといったところは何かございますか。
よく耳にされることかもしれませんが、書いた文を一度声に出して読み上げる、というのを私は実践しております。
音読の過程で違和感を感じたなら、それはきっと、ほかの多くの方も同様に感じてしまわれると思うのです。
そういった箇所を修正していけば、自然と読みやすい文に仕上がるのではないかな、と。
小説を書くうえで、普段から心がけていること、大事にしていることはありますか。
自分は気分屋の面が強くあり、気分が乗らないときや、仕事後の疲れている状態では無理に執筆しません。
そういった状況では必ずといっていいほど、頭が回りませんので……。
ですが執筆する機会を得た際には、一話分+αを書く、といったことを出来るだけ心がけております。
とはいえ更新が滞りつつあるので、このスタンスはいい加減に見直さなければいけませんが……。
小説を書いて良かった、と実感するのはどんな時でしょうか。
まさに今、書籍となって全国の各店舗様で並んでいる現在が一番実感できております。
そして読者の皆様からの「面白い」、この一言を頂けたときです。
インタビューにご協力いただきありがとうございました。最後に読者の皆様へ一言お願い致します。
読者の皆様。今後も作者ともども、拙作をよろしくお願いいたします。