新紀元社 / Shinkigensha

勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした 13

勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした 13

シリーズ名:モーニングスターブックス
巻数:13
著者:灯台
イラスト:おちゃう
定価:本体1,300円(税別)
四六 316ページ
ISBN 978-4-7753-1998-7
発行年月日:2022年07月04日
在庫:在庫あり

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本の紹介

六王祭が始まる!

魔界、神界、人界のトップたちが大集合して会場は波乱の予感!?

「ああ、本当に、この世界は……いい世界だ」
ついに始まった六王祭。開催式には各界のトップたちが集結し、参加者たちは大興奮。そしてクロムエイナの挨拶からスタートした開催式は、驚愕の光景を見せつけて華やかな七日間を予感させた。魔界の六王それぞれが企画した祭りで、快人はいきなり、戦王五将に挑戦するアトラクションに参加させられて…!?
「モーニングスター大賞」大賞受賞作、シリーズ第十三巻登場!

「……自分とて、馬鹿ではありません。かつて住んでいた狭い森ならともかく、この世界において己以上の強者がゴロゴロと存在しているのは理解しています。彼女も、私と比べれば遥かに格上……自分の弱さが嫌になります」
「卑下する必要はない。貴殿とて、世界では上から数えたほうが早い実力者だ」
いろんな意味でコングさんとは対極の方だ。イプシロンさんは格下であるアニマを馬鹿にする様子もなく、どこからともなく取り出した薙刀を片手で持って構える。
「ご主人様、行ってきます。必ず貴方に勝利を……」
「アニマ、がんばって……でも、無理はしないように……」
「はっ!」
決意を込めた言葉と共にアニマはイプシロンさんと向かい合い、両手を構える。そして、俺が邪魔にならない位置へ移動したのを確認し……戦いが始まった。

そんな俺の心境など知ったことではないと言いたげに、メギドさんは大きな声で話を進めていく。
「ここに呼んだのは、おれの配下と今日の祭りで優秀な成績を残したやつらだ! 全員いい戦いだったぜ! 最高の一日だった‼ その礼だ。美味い酒に食い物、山ほど用意しておいたからよ。思う存分騒ぎやがれ‼」
メギドさんの声に応えて、大きな歓声が上がる。
まさに大宴会といった雰囲気に圧倒されていると、メギドさんはひょいっと俺をつまみ上げて肩に乗せた。なにごと⁉
「だが、宴会を始める前にテメェらに紹介しておきてぇやつがいる! 『唯一俺に勝利した存在』……ミヤマカイトだ‼」
直後に再び大きな歓声。お、おぉ……。
ここに来る途中でアリスから聞いた話ではあるが、今回のアトラクションでメギドさんに勝利したのは……というよりは、挑戦することができたのは俺ひとりらしい。
というのも、どうも、ただでさえ強いアグニさんが、イリスさんに負けたことで完全に火が付いちゃったみたいで……そのあと、誰ひとりクリアさせること無く完封してしまったためだ。
「いいか! カイトは俺に勝った。つまり、いまこの宴会に集まってる誰よりも上ってことだ! おらっ! 強者の登場だ‼ 盛りあがれ‼」

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