新紀元社 / Shinkigensha

勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした 8

勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした 8

近刊
シリーズ名:モーニングスターブックス
巻数:8
著者:灯台
イラスト:おちゃう
定価:本体1,200円(税別)
四六判 308ページ
ISBN 978-4-7753-1784-6
発行年月日:2019年11月22日
在庫:未刊

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本の紹介

「心というのは……ままならないものですね」

 里帰りするというジークリンデに付き添い、リグフォレシアへ旅行する快人。
行く先々で歓待を受けるが、ジークリンデからも特別な言葉を聞くことに!?
 一方、魔界の中心にある禁忌の地では、六王祭についての綿密な打ち合わせが進んでいて……。
想いが交錯する、「モーニングスター大賞」大賞受賞作、第8巻!

 さらにいえば、ジークさんの家にいたはずの俺が、なぜ突然森の中で椅子に座っているのかもわからない。
「なるほど、もっともな疑問ですね。申し訳ありません、先にそちらを説明するべきでした」
「……へ?」
「まず現在の私たちの状態ですが、私たちはいま『魔力で会話』を行っています。互いに相手の魔力を感知することで、会話が成り立っています。そうですね、夢の中で会話をしていると考えていただいても結構です。私の姿は私の本体そのものですが……貴方がいま見ている景色は、貴方が私の魔力を感知して思い描いた、私のイメージが反映されているのでしょう」

 縁側に腰かけてジークさんからグラスを受け取ると、ジークさんは穏やかな微笑みを浮かべて、俺のグラスに果汁酒を注いでくれる。
 色は薄い茶色で、一瞬梅酒かと思ったが、ほのかに漂ってくる香りはフルーツ系のもの……。
「リプルの実を使ったお酒で、リヴェルといいます」
「へぇ、いい香りですね」
 なるほど、リプル……リンゴの酒か、なんて言ったっけ? カルバドスだったっけ? カルヴァドスだったっけ? ハッキリと名称を覚えてはいないが、初めて飲むのでちょっと楽しみだ。
 ジークさんにリヴェルを注いでもらったあと、今度は俺がジークさんが持つグラスにリヴェルを注ぎ、軽くグラスを合わせて乾杯する。
 一口飲んでみると、熟成された上品なリプルの香りがアルコールとともに広がり、スッキリとした酸味と自然な甘さがとても美味しい。

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