新紀元社 / Shinkigensha

戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。4

戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。4

シリーズ名:モーニングスターブックス
巻数:4
著者:横蛍
イラスト:モフ
定価:本体1,200円(税別)
四六 324ページ
ISBN 978-4-7753-1900-0
発行年月日:2021年04月19日
在庫:在庫あり

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本の紹介

日ノ本の未来を変える⁉
戦国の夜空に花が咲く!

ゲーム内のアンドロイドたち120人とともに戦国時代に飛ばされ、織田信長の家臣となった一馬。この世界で暮らすようになって早くも1年。織田弾正忠家の尾張統一に大きな影響を与えた一馬の名はあっという間に知れわたり、いまや織田家になくてはならない存在に。牧場や工業村、農場試験村を造ったり、病院や学校を開設したりと、忙しい日々を過ごしている一馬たちだが、尾張の夏祭り̶̶津島天王祭で、打ち上げ花火を上げようと計画するが!?
「小説家になろう」の人気戦国SF作、絶好調第四弾登場!

「ケティ様! こんなに立派なものが採れました!」
「皮を剥いて髭を取って。皮は繊維になるし髭は薬になる。あと芯は燃料になるし、茎や葉は肥料になる」
「パメラ様、こんなにおっきいの採れたよ!」
うふふ、ウチのアンドロイドの中で、どこに行っても人気があるのはケティとパメラね。
やはり医師であるアドバンテージが大きいのだと思うわ。散歩に出かけると野菜や山菜などを貰って帰ってくるほど。
この日もケティとパメラの周りには、孤児や領民の子供がいっぱいね。

「ふむ。見たことがないものばかりじゃな」
「当家の……、久遠家の料理に明や南蛮の料理を真似た料理や菓子になります」
そのまま行列は進み、道三御一行がオレたちの前に来た。
信長さんは素知らぬふりをして、たこ焼きを焼いている。道三は気付くかな?
「砂糖菓子がこの値か?」
「お祭りですからね。この値ならば尾張の領民なら食べられますので」
目付きは鋭いね。道三はまるでこちらを見透かすように見つめてくる。おっさんに見つめられる趣味はないんだけど、なんて思えるほど余裕はないか。
最初に食いついたのは金平糖の値段だ。
尾張では賦役をやっているので、それに参加していれば農民でも家族で食べられるだろう。先日の戦でも褒美を出したしね。さすがに奮発しなくてはならないだろうが。
貨幣経済を領内に浸透させることと、ウチはだいぶ儲けているから、儲けを還元する社会貢献の意味もある。

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