本の紹介

聖書をもっとよく知りたいが、難しいのでは…、という人は多い。しかし聖書は、いわゆる経文や宗教書とは大分違う。それは、たくさんの物語を一冊にまとめた本のようなものだ。
そこにはたくさんの魅力あふれる人間たちが登場する。モーセやイエスのような聖者も登場するが、また、裏切り者も人殺しも強姦者もいる。被害者と加害者、賢者と愚者、兄と弟、王と側女、神と人。さまざまな関係の中に、色とりどりの物語が生まれる。
本書では、その中から400人の登場人物を、有名無名とりまぜて並べ、その人物像を追ううちに彼らの紡ぎ出す物語が見えてくるよう、紹介していく。

【主な内容】

第１章　創世神話と族長の時代（BC1500年まで）

• 最初の人類アダムから、民族の名祖ヤコブと１２人の息子たち

第２章　出エジプトとカナン侵攻の時代（BC1300年頃）

• モーセのエジプト脱出と、後継者ヨシュアによるカナン侵攻の開始

第３章　士師の登場から王国の時代へ（BC1200～1000年頃）

• イスラエル１２部族を救う英雄たちの物語と王の登場

第４章　ダビデ・ソロモン王国の時代（BC1000～930頃）

• イスラエル統一王国、その繁栄と内紛

第５章　南北王国の時代（BC930～586年頃）

• イスラエル統一王国の分裂（イスラエル王国、ユダ王国）と滅亡

第６章　捕囚の時代（BC722～538年頃）

• アッシリア帝国と新バビロニア帝国下のイスラエル人

第７章　イスラエル再生の時代（BC200～100年頃）

• 民族再生の夢、架空物語「ユディト」とマカバイたちの反乱

第８章　新約聖書の時代（BC10～AD100年頃）

• イエスの奇跡と裏切り者ユダ、十二使徒の活躍。そしてパウロによるキリスト教の新時代